2012年7月17日火曜日

ポズナンの観光スポット(中編)


前編に引き続き、旧市場広場(Stary Rynek)と大聖堂島(Ostrów Tumski)以外のポズナンの

観光スポットを紹介したいと思います。多少なりとも時間があれば、ここで紹介したところも

回ってみるとよいと思います。各観光スポットの正確な場所は「ポズナン観光マップ」を参照ください。



3,文化宮殿(Centrum Kultury Zamek)



ポズナン本駅(Poznań Głowny)の近くにあるお城で、こちらはドイツ皇帝ヴィルヘルム二世の居城として

1905-1910年にかけて作られたお城とのこと。先ほどの旧市場広場近くにあった王城は13世紀後半の

お城なので、こちらのほうが新しいということですね。ちなみにポズナンは第1次世界大戦前までは

ドイツ領だったそうです。

さて、現在はどうなっているかというと文化センターの施設になっているようです。中は無料で入れます。





中はこんな感じでとても綺麗です。印象的だったのは、研究室のような部屋がたくさんあったこと。

一体この人達は何をやっているのだろう?と全くわからないまま中の探索をしていました。。

今思えば、文化センターの研究員の人たちなのかもしれませんね。はっきりわからなかったのですが、

中にはアニメーションが見られるシアターがあるとか。



4,国立美術館(Muzeum Narodowe)


旧市場広場(Stary Rynek)を西に行ったところにある美術館。ここ、やたら広いです。

入場料が12zł(300円くらい)と他の施設の入場料が5złくらいなのを踏まえるとちょっと高めだなと

思ったのですが、いやいやいや、これ日本なら1500円は超えるレベルの展示量ですよ。

展示されている作品が誰の作品なのかは、その手の分野に疎い私には全くわかりませんでしたが、

ジャンルとしては宗教画が多かったように思います。

ということで、ちょっと見るのに時間がかかると思っておいたほうがよいです。私は正午の旧市庁舎の

ヤギの戦いを見るために20分でここを見なければならないという・・時間の計算を誤って、もったいない

ことをしました。。



5,アダム・ミツキェヴィッチ大学(Uniwersytet IM.A.Mickiewicza)




ポズナン大学ともいうそうです。アダム・ミツキェヴィッチというのはポーランドで有名な詩人の名前。

場所は文化宮殿(Centrum Kultury Zamek)の公園を挟んだ隣にあります。ちょっと調べた限りだと

ポーランドでもトップクラスの国立大学のようです。なんでもポーランドはヨーロッパでもトップクラスの

大学進学率を誇るとか。

さて、この建物ですが、1910年にオランダのルネッサンス形式で建てられたもののようです。

元々はプロイセンの王立学校として建てられたものですが、1919年にポズナン大学の建物となった

そうです。外観も素晴らしいのですが、ここ、中もすごいです。




パ、パイプオルガンがある!!値段が数千万とか数億とかすると聞いているパイプオルガンが

たまたま入ってみた学校のホールにあってびっくりしました。

どうやらこのホール、いろいろなイベントに利用されていて、ポズナンハーモニックオーケストラが

週次でコンサートを行ったりしているらしいです。



6,ポズナン暴動記念碑(Pomnik Poznańskiego Czerwca 1956)


Lonely Planet」には最重要観光スポットの一つとして挙げられていますが、歴史を理解していない

私にはいまいちピンと来ません。。場所はアダム・ミツキェヴィッチ大学の隣にある

アダム・ミツキェヴィッチ公園内。1956年に、鉄工所の労働者のデモが引き金になり、当時のポズナンの

人口の約4分の1にあたる約10万人ものデモにそれが膨れ上がり、その後、当局との流血沙汰に

なって暴動へと発展し、とかそんな感じみたいですがその犠牲者への追悼碑のようです。



7,ポズナン最大のデパート(Stary Browar)


場所は旧市場広場(Stary Rynek)をちょっと南に行ったところにあります。

旧醸造所(Stary Browar)という名前のこのデパートは高さは4階くらいで大したことないのですが、

なにしろ横にむちゃくちゃ長いのが特徴です。上の写真で写せているのが西側半分といったところです。

いろいろ調べてみたら、どうやら19世紀と20世紀の境くらいにこの建物はできたようで、

元々ハガー醸造所だったものを改装して2003年にオープンしたもののようです。

その際、醸造所の本物の赤レンガでできた部分と、新たに一から作った部分が合わさってやたら

長くなったみたいですね。



こっちが東側の入り口。旧醸造所を利用して作った部分なので、本物の赤レンガでできています。



中はこんな感じで大きな吹き抜けがあります。地下は食料品のスーパーや携帯ショップなど、

他の階はブランドやら衣服やら電化製品やらスポーツ用品まで、あらゆるものが揃っています。

3階や4階にはレストラン・フードコートもたくさんあります。「別の記事」でも紹介したとおり、

現地の人も食事の場所としては、ここを第1候補として薦めていました。

あ、そうそう、ここ、映画館まで入っています。このデパートのコンセプトはアートとビジネスの融合

らしく、たしかに画廊とかも見かけた気がします。せっかくなのでここでポーランドの物価がどんな

感じなのかも調べてみたのですが、それは「別の記事」で書こうと思います。あとここのトイレは無料です。



8,ツィタデラ公園(Park Cytadela)


旧市場広場(Stary Rynek)から北にしばらく向かうとある、一際大きな公園。ポズナン大学の女子大生が

勧めてくれた公園で、池や緑がとても綺麗です。元々はプロイセンの要塞だった場所だったようです。


公園の入口は工事中でした。


公園のモニュメント。







公園の景色はこんな感じ。


この公園、中に兵器博物館があります。






戦車やら戦闘機がたくさん飾られています。しかしこうして紹介しながら思いましたが、ポズナンは

戦争や戦いにまつわる展示物がやたら多いですね。元々ドイツだったのを戦って取り戻したりと、

平和になったのはごく最近で、それまでは戦いに明け暮れる時代が長かったのではないかなと、

あまりポーランドの歴史を知らないながらに思いました。



と、前編に引き続き、ポズナンの観光スポットを紹介してきましたが、この辺くらいまでは

現地の観光マップや「Lonely Planet」にも共通して大きく取り上げられているし、私の観光した

肌感覚としても比較的重要度の高い観光スポットだと思いましたので、ある程度時間のある方は

この辺くらいまでは行ってみるのがよいのではないかと思います。

次の後編では、更に時間が余った人向けに優先順位がそんなに高くなさげなところを紹介しようと

思います。


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